<アーカイヴ:2015>


多文化学校2015 第2回学習会

ものみな歌で始まる/中川五郎Talk and Sing

今回は1960年代に“メッセージソング”の歌い手としてデヴューし、つねに、ことばと歌で時代と向きあってきた中川五郎さんをむかえて、3.11(東日本大震災)以降の、あるいは、9.19(安保法案成立)以降の時世を活き抜くことばと行動について考えます。

権力の専横に抗して乱世を活き抜くためには、しゃべること、うたうこと、かくこと、デモンストレーションをすること、ストライキをすること・・・さまざまな「非暴力直接行動」があります。時代を撃つ「ことば」と、あらたな状況を創りだす「歌」について考えます。

●トークと歌:中川五郎さん

●聞き手:青池憲司(多文化学校運営委員)

●日時:2015年11月10日(火)19時~21時(18時30分開場)

●会場:大久保地域センター 4F 多目的ホール

●参加費:1000円

●プロフィール

1960年代半ばに登場し、68年に「受験生のブルース」や「主婦のブルース」を発表。70年代~80年代は音楽に関する文章や歌詞の対訳などが活動の中心に。90年代以降は音楽活動とともに、小説の執筆やチャールズ・ブコウスキーの小説などの翻訳も行う。現在は列島各地のライヴハウスや集会で歌活動を展開している。「自分の暮している場所で、まずは何かをいわなくてはいけない、行動しなくてはいけない。そういう人の動きが繋がっていって、世の中も時代も変わっていくんだね」(中川さん談)

 


多文化学校2015 第1回学習会

在日朝鮮・韓国人と「戦後」70年

 戦後70年についてを多くの日本人が無意識のうちに被害者性から語っているように思います。あの戦争と戦後へのひとり一人の認識の曖昧さが重なり、社会の病理となってあらわれたのが安倍政権とヘイトスピーチだと思います。

 1945年までの36年間に日本が行った朝鮮半島での植民地政策がその後、在日朝鮮人、在日韓国人という存在をつくりました。そのことに向き合わずに日本人は「戦後」を語れないと思います。

 この学習会では、在日二世の黄秀彦さんのお話しとともに、1945年以降の日本政府の対応で在日朝鮮人、在日韓国人がどのような立場に置かれて来たのか、「特別永住」という制度はどのようなものなのかを学びたいと思います。そして70年間の世の中の矛盾を、庶民の視線から根源的に話し合いたいと思います。

●話し手:黄秀彦さん

●聞き手:小林直樹、青池憲司(多文化学校運営委員会)

●日  時: 2015年9月8日(火)19時~21時(18時30分開場)

●会  場: 大久保地域センター 3F A会議室

●参加費: 1000円

●プロフィール:黄秀彦/ファン・スオン/Hwang Sooeon

1949年東京生まれの在日二世。1970年代からは朝鮮系の民族運動に参加して生きる。1980年代後半から現在にかけては、水道屋を仕事としながら、自作曲のギター弾き語りや朝鮮半島の農楽と民謡を多方面で演奏し、歌舞音曲とともに生きている。