<アーカイヴ:2007>


2007年●第1期連続講座『「非正規化」社会ニッポンを生きる』

いま、日本列島のいたるところに、生きることを「非正規」な状態に置かれている人たちがいます。「非正規」な人びと----それは、たとえば、フリー ター、ホームレス、日雇い派遣、パートタイマー、ネットカフェ難民、オーバーステイの外国人・・・などです。おなじ社会の一員として、これを当事者だけの 問題だと見過ごすわけにはいきません。また、単純に、正規がプラスで、非正規がマイナスともいえません。非正規者に力あり、です。なぜなら、非正規と呼ば れる状況を変えていくのは、なにより、非正規状態を強いられている人たちだからです。日本社会を「非正規」というキーワードで照射したとき、その構造はど のように見えてくるのか。多文化学校連続講座「『非正規化』社会ニッポンを生きる」は、当事者⇔活動家⇔専門家⇔参加者が、さまざまな現場をアクティヴに 追究します。

 

第1回『破壊される雇用形態-派遣・請負の歴史と労働現場の声』

安部誠さん(全国コミュニティーユニオン連合会事務局長)

ディレクター=西中誠一郎さん 

 

第2回『シングルマザーが照射する日本社会』

湯澤直美さん(立教大学コミュニティ福祉学部教員)と当事者のY・Sさん

ディレクター=江原幸壱さん

 

第3回『「パート」多様な働きかたの一つとして』

伊藤みどりさん(働く女性の全国センター/女性ユニオン東京)

ディレクター=新部聖子さん 青池憲司

 

第4回『移住労働者の現実を直視する―国境を越える労働者―』

鈴木健さん(移住労働者と連帯する全国ネットワーク事務局次長)

ディレクター=山口智之さん

 

第5回『非正規滞在者から学ぶ日本社会』

渡辺英俊さん(移住労働者と連帯する全国ネットワーク共同代表)

ディレクター=鈴木江理子さん

 

第6回『「ホームレス状態」化する社会と私たち』

後藤浩二さん(スープの会代表)とスタッフ 

この講座は、座学+フィールドワークの形で行われた。戸山公園のテントを「訪問」した。

ディレクター=後藤浩二さん 新部聖子さん